情報サービス産業を構成する企業群は、富士通、NEC、日立、日本IBMといったコンピュータベンダーの子会社であるベンダー系、親会社の情報システム部門が分離独立した形で親会社以外の企業にもシステム構築などのサービスを展開するユーザー系、独立した資本として情報サービスビジネスを展開する独立系の3つに大きく分類される。

雑誌コンピュートピアに掲載された売上上位100社から売上高ならびに社員数を独立系、ベンダー系、ユーザー系ごとに集計したものが以下のグラフである。

単位:100万円 V:ベンダー系、U:ユーザー系、I:独立系

売上高をみると、上位100社のなかではユーザー系の伸びが高いことが分かる。最大手のNTTデータなど、ユーザー系企業が分離独立、情報サービス産業のなかに進出することに伴い、上位100社のなかに占めるシェアを増やしていった。

単位:人 V:ベンダー系、U:ユーザー系、I:独立系

また、上のグラフは、社員数の伸びを表したものである。伸びの高いユーザー系が2000年から2005年にかけては、停滞、一方独立系が伸びている。母体となる大企業に限りがあるユーザー系企業の情報サービス産業への進出がほぼ終了したことがわかる。