平成28年1月29日発表の厚生労働省発行のレポートでは、求人倍率の高い職業として「建築・土木・測量技術者」が挙げられています。平成21年は、1倍だったものが、平成26年では、5倍を超える、一人に5件の求人が集まる状況で、採用したい企業にとって非常に困難な状況となっているようです。

また、増加する求人の一方、建設関連の技術者は減少、高齢化が進行しているようです。バブル崩壊、公共工事他の投資抑制で大きな影響を受けた建設会社、このなかで就業者の数も減少していった、若者の就労も少なくなっていったのでしょう。

建設関連でも、建設躯体工事の職業では、平成25年末で求人率が8倍近くになっており、電気工事は、2倍とばらつきがあるようです。

人材募集については、企業規模、待遇など、簡単には改善できない事項が影響するため、現在の求人状況では、以下のような手段から地道に求人を続けていくしかない方策はないと思われます。

最近では、人材募集のなかでネットの占める比率が高くなっています。IT活用は必須の環境です。

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ハローワーク 無料 求人票の書き方にも工夫が必要でしょう。ハローワークにも通い、安心して紹介できる会社であるなど印象をもってもらうことが必用です。
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自社ホームページ 自社費用 最近では、求職者は必ず確認するようです。実際の就業者がどのようにスキルを身に着けていったのか、教育、訓練体系など整備されていることをアピールすべきでしょう。
社員、取引先の紹介 無料 中小企業では、一番多い形態のようです。断わるケースも考えて、選考条件など明確にしておくことが必要です。